関西・伊丹の両空港が1日統合されました。
運営が4月に設立された新関空会社に引き継がれ、2014年度にも両空港の事業運営権を民間に売却し、
関空が抱える1兆円超の負債の一掃を目指します。
新会社社長に抜てきされた、元三井住友銀行副頭取の安藤圭一さん(60)は、
「運営権の売却に向け、両空港の価値を高めることが、最大の責務。アジアでの都市間競争は激しいが、関空が
アジアの玄関口の役割を果たすべきだ。両空港を行き来する人や物を増やせば、関西、日本に活力が生まれるはず。」
「関空は3500メートル、4000メートルの2本の滑走路をそろえ24時間運用が可能、伊丹は利便性の高い都市型空港
というように、強みを持っている。これまで、異なる主体で運営されていたため、合理化の余地がある。それぞれの特性に
応じて有効活用し、関西圏の航空輸送需要を拡大させたい。」
と関西の空港の可能性を述べました。
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関西、伊丹両空港の事業運営権売却の成否は、いかに利便性を高め、利用者を増やすかがカギとなりますが、
統合をきっかけに、両空港では早速、試行錯誤が始まっているようです。
まず関空では1日、駐車場料金が値下げされました。
- 24時間料金 4000円 → 2500円
- ~6日目料金 2000円 → 1500円/24h
- 7日目~料金 2000円 → 1000円/24h
関空と伊丹の間を飛行機の乗り継ぎで移動する乗客に対しては、バスの無料化も検討中だそうです。
空港間の行き来を便利にし、地方からの旅行客を取り込む狙いもあるとか。
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新しい業種から人材を迎え、ノウハウを活かした新サービスの提供が始まりました。
負債の一掃はもちろん、これを機に、世界に誇れる新しい空港を目指して欲しいものです。